川崎市でスプレー缶を正しく捨てる方法と注意点を徹底解説

川崎市にお住まいの方で、スプレー缶の捨て方に迷った経験はありませんか。殺虫剤やヘアスプレー、制汗剤など、家庭には意外と多くのスプレー缶があります。しかし、正しく分別しないとごみ収集車の火災につながる危険性があるため、適切な処分方法を知っておくことが大切です。

この記事では、川崎市におけるスプレー缶の正しい捨て方から、中身の出し方、よくある疑問まで詳しく解説します。

目次

川崎市でスプレー缶は「空き缶」として捨てるのが基本

川崎市では、使い切ったスプレー缶は「空き缶・ペットボトル」の日に資源物として収集しています。飲料缶や食品缶と同じ分類で出すことができるため、特別な手続きは必要ありません。

ただし、中身を完全に使い切っていることが大前提となります。中身が残ったままのスプレー缶をそのまま出してしまうと、ごみ収集車や処理施設で火災が発生する原因になります。川崎市でも実際にスプレー缶が原因の火災事故が発生しているため、必ずルールを守って排出しましょう。

スプレー缶の分類と収集日

川崎市でスプレー缶を出す際は、収集当日の朝8時までに「資源物集積所」へ持っていきます。マンションなど集合住宅にお住まいの場合は、管理組合のルールがある場合はそちらに従ってください。

収集日は地域によって異なりますので、お住まいの区の収集日一覧を確認する必要があります。川崎市では以下の7区それぞれで収集スケジュールが設定されています。

  • 川崎区
  • 幸区
  • 中原区
  • 高津区
  • 宮前区
  • 多摩区
  • 麻生区

出し方のポイントとして、スプレー缶は透明または半透明の袋に入れて出します。空き缶の中にたばこの吸い殻やごみを入れないよう注意してください。

対象となるスプレー缶の種類

川崎市で「空き缶」として収集されるスプレー缶には、さまざまな種類が含まれます。ヘアスプレーや制汗剤といった化粧品系のスプレー、殺虫剤や消臭剤などの生活用品、塗料スプレーなど幅広い製品が対象です。

カセットコンロ用のカセットボンベも同様の扱いとなります。いずれの場合も、中身を使い切ってから出すという基本ルールは変わりません。

なお、プラスチック製のキャップは取り外して「プラスチック製容器包装」として別に出す必要があります。金属製のキャップの場合は空き缶と一緒に出せます。

川崎市のスプレー缶は穴開け不要で捨てられる

川崎市のスプレー缶処分で特筆すべき点は、缶に穴を開ける必要がないということです。以前は多くの自治体で穴開けを推奨していましたが、穴開け作業中の事故が全国で相次いだことから、川崎市では穴開け不要のルールを採用しています。

穴開け作業では、缶に残ったガスが一気に噴き出して引火する危険があります。2018年12月には札幌市で、スプレー缶の廃棄処理中に爆発事故が発生し、多くの負傷者が出る大惨事となりました。こうした事故を防ぐため、川崎市では中身を出し切れば穴を開けずにそのまま出せる仕組みになっています。

穴開けが不要になった理由

穴開け不要ルールの背景には、住民の安全確保があります。専用の穴開け器具を使わず釘やキリで穴を開けようとして怪我をしたり、室内で作業してガスに引火したりする事故が後を絶ちませんでした。

日本エアゾール協会でも、スプレー缶による事故防止のため、穴を開けずに中身を出し切ってから捨てることを推奨しています。中身さえしっかり出し切れば、缶は一般的な金属容器と同様に安全にリサイクルできます。

神奈川県内の自治体との違い

神奈川県内でも自治体によってスプレー缶の取り扱いルールは異なります。川崎市と同様に穴開け不要の自治体がある一方で、相模原市や藤沢市など穴開けが必要な自治体も存在します。

以下は神奈川県内の主な自治体の対応状況です。

  • 川崎市:穴開け不要
  • 横浜市:穴開け不要
  • 横須賀市:穴開け不要
  • 相模原市:穴開け必要
  • 藤沢市:穴開け必要
  • 茅ヶ崎市:穴開け必要

引っ越しなどで他の自治体から川崎市に移ってきた方は、以前のルールと異なる場合があるため、改めて確認しておくことをおすすめします。

川崎市でスプレー缶を捨てる前の中身の出し方

スプレー缶を捨てる際に最も重要なのが、中身を完全に出し切ることです。川崎市では中身を安全に抜くために工夫されたキャップなどを利用し、火気のない屋外で中身を出し切るよう案内しています。

まず缶を振って中の状態を確認しましょう。「シャカシャカ」「チャプチャプ」といった音がする場合は、まだ中身が残っています。中身が残った状態でごみに出すと、収集車内で圧縮された際にガスが漏れ出し、火災の原因となります。

ガス抜きキャップを使った方法

現在販売されている多くのスプレー缶には「ガス抜きキャップ」が付属しています。2007年4月以降に製造された製品には、この機能が搭載されているものがほとんどです。

ガス抜きキャップの使い方は製品によって異なりますが、代表的なタイプを紹介します。キャップ上面のへこみを使用するタイプでは、缶を逆さにしてキャップのへこみ部分にノズルを押し当てることで、ガスが自動的に抜ける仕組みになっています。

コインを差し込むタイプでは、レバーを押した状態でコインを挟み込み、レバーを固定します。これによりボタンを押し続けなくても中身が排出されます。製品の表示をよく確認し、正しい手順でガス抜きを行ってください。

参照元:一般社団法人日本エアゾール協会「ガス抜きキャップの使い方」 https://www.aiaj.or.jp/safety/lid/

中身を出す際の注意点

中身を出す作業は必ず火気のない風通しの良い屋外で行ってください。スプレー缶に使用されているLPG(液化石油ガス)やDME(ジメチルエーテル)は可燃性があり、空気より重いため室内の床付近に滞留します。

キッチンのシンクで作業するのは非常に危険です。換気扇を回していても、可燃性ガスは下に溜まるため十分に換気されません。ガスコンロや給湯器の火気に引火する恐れがあります。

作業時は風上に立ち、風下に向けて噴射しましょう。内容物が顔や体にかからないよう注意し、新聞紙やトイレットペーパーに吹き付けると周囲への飛散を防げます。

川崎市で中身が出せないスプレー缶の対処法

スプレー缶のノズルが詰まったり、ボタン部分が壊れたりして中身を出せない場合もあります。そのような場合でも、川崎市では適切な処分方法が用意されています。

中身が出せないスプレー缶は「小物金属」として出すことができます。この際、缶に「中身入り」と大きくはっきりした文字で張り紙をしてから出してください。収集担当者が中身入りであることを認識できるようにすることが重要です。

小物金属として出す手順

小物金属の収集日は、お住まいの地域によって異なります。川崎市の各区で月に2回程度の収集日が設定されていますので、収集カレンダーで確認してください。

出し方としては、袋に入れずにそのまま出すのが基本です。スプレー缶に「中身入り」の張り紙を貼り付け、指定の集積所に朝8時までに出します。複数ある場合は散乱しないよう、ひもやテープでまとめるとよいでしょう。

なお、小物金属として出せるのは30cm未満の金属製品です。スプレー缶は通常このサイズに収まりますので問題ありませんが、一斗缶サイズの大きなものは粗大ごみとして別途申し込みが必要です。

メーカーや販売店に相談する方法

製品自体の不具合で中身が出せない場合は、製造メーカーのお客様相談室に問い合わせる方法もあります。スプレー缶には必ず製造元や販売元の連絡先が記載されていますので、確認してみてください。

ノズルの詰まりなど簡単な問題であれば、電話で解決方法を教えてもらえることもあります。また、大量に使い残したスプレー缶がある場合の処分方法についても、メーカーが個別に対応してくれるケースがあります。

カセットボンベについては、一般社団法人日本ガス石油機器工業会のカセットボンベお客様センター(フリーダイヤル0120-14-9996)でも相談を受け付けています。

川崎市のスプレー缶処理で起きる火災事故の実態

スプレー缶の不適切な処分は、ごみ収集車や処理施設での火災につながります。これは川崎市に限った話ではなく、全国で深刻な問題となっています。

東京消防庁の発表によると、令和5年(2023年)に東京都内で発生したごみ収集車の火災は41件に上りました。このうちエアゾール缶(スプレー缶)が原因の火災は7件で、リチウムイオン電池に次いで多い発生件数となっています。

参照元:東京消防庁「誤ったごみの分別により火災が発生!」 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/bou_topic/gomi.html

ごみ収集車火災の発生状況

ごみ収集車内では、回収したごみが強い力で圧縮されます。この圧縮時に中身の残ったスプレー缶が潰れると、可燃性ガスが一気に噴出します。同時に金属同士の摩擦で火花が発生し、これがガスに引火することで火災が起きます。

川崎市内でもごみ収集車の火災が相次いで発生しており、市では繰り返し注意喚起を行っています。火災が発生すると収集車や周辺施設に被害が及ぶだけでなく、収集作業員や近隣住民の命に関わる重大事故に発展する可能性があります。

全国的には年間600台ものごみ収集車が火災に遭っているというデータもあり、スプレー缶の適切な処分がいかに重要かがわかります。

正しい分別が命を守る

ごみ収集車の火災は、収集業務に大きな影響を与えます。消火作業のために道路上にごみを広げなければならず、周辺の交通が妨げられます。また、その後の収集スケジュールが大幅に遅れ、他の地域の住民にも迷惑がかかります。

何気なく出した1本のスプレー缶が、収集作業員の火傷や、最悪の場合は死亡事故につながる可能性もあります。川崎市の公式サイトに掲載されている写真では、空き缶に混入した大量の中身入りスプレー缶が確認できます。

参照元画像URL: https://www.city.kawasaki.jp/300/cmsfiles/contents/0000063/63191/web02.jpg

ルールを守って正しく分別することは、自分自身の安全だけでなく、収集作業員や地域社会を守ることにもつながります。

川崎市のスプレー缶の捨て方に関するよくある質問

スプレー缶のキャップはどうすればよいですか?

プラスチック製のキャップは取り外して「プラスチック製容器包装」の日に出してください。金属製のキャップの場合は、缶本体と一緒に「空き缶」として出すことができます。

川崎区・幸区・中原区では令和6年4月から「プラスチック資源」の収集が始まっており、令和8年4月からは全市に拡大される予定です。キャップも正しく分別することでリサイクルに貢献できます。

カセットボンベもスプレー缶と同じ扱いですか?

はい、カセットコンロ用のカセットボンベもスプレー缶と同じく「空き缶」として出せます。中身を使い切り、火気のない屋外でガスを抜いてから透明・半透明の袋に入れて出してください。

カセットボンベを使い切るコツとして、2007年4月以降に製造されたカセットコンロには「ヒートパネル」が搭載されています。この機能により、ボンベを適度に温めながらガスを最後まで使い切ることができます。

収集日がわからない場合はどうすればよいですか?

川崎市では「ごみ分別アプリ」を配信しており、お住まいの地域の収集日を簡単に確認できます。また、川崎市のホームページで各区の収集日一覧が公開されているほか、区役所や生活環境事業所に問い合わせることも可能です。

サンキューコールかわさき(電話044-200-3939)では、午前8時から午後9時まで年中無休で市政に関する問い合わせを受け付けています。ごみの分別に迷った際は気軽に相談してみてください。

まとめ

川崎市でスプレー缶を捨てる際は、中身を使い切って「空き缶・ペットボトル」の収集日に出すのが基本です。穴を開ける必要はなく、ガス抜きキャップを使って安全に中身を出し切りましょう。

中身が出せない場合は「中身入り」と張り紙をして「小物金属」として出すことができます。正しい分別は、ごみ収集車の火災を防ぎ、収集作業員や地域の安全を守ることにつながります。

この記事を参考に、川崎市のルールに従った適切なスプレー缶の処分を心がけてください。

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