川崎市では、環境保護とリサイクル推進のために細かな分別ルールが定められています。引っ越してきたばかりの方や、分別に迷うことが多い方にとって、正しいルールを把握することは快適な暮らしの第一歩です。
この記事では、川崎市における資源ごみの分別方法と出し方を詳しく解説します。令和8年4月から全市に拡大するプラスチック資源の新制度についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
川崎市の資源ごみ分別で押さえるべき基本ルール
川崎市でごみを正しく出すためには、まず資源物の基本的な分類と収集ルールを理解しておく必要があります。資源物は普通ごみとは別の日に収集されるため、スケジュールの把握も欠かせません。
市では7つの区それぞれで収集日が異なるため、お住まいの地域に合わせた確認が重要になります。
資源物の種類と分類一覧
川崎市で収集される資源物は、大きく分けて以下の種類に分類されます。
- 空き缶・ペットボトル
- 空きびん
- 使用済み乾電池
- ミックスペーパー
- プラスチック製容器包装(プラスチック資源)
これらの資源物はリサイクルされ、新たな製品の原料として活用されます。正しく分別することで、焼却されるごみの量を減らし、CO2排出量の削減にも貢献できるのです。
なお、30cm未満の金属製品は「小物金属」として別途収集されるため、資源物とは異なる日に出す必要があります。
収集日と出す時間のルール
資源物の収集は週1回行われ、収集当日の朝8時までに「資源物集積所」へ出すことがルールとなっています。収集後や夜間にごみを出すと、カラスや猫による散乱、悪臭の原因となるため避けましょう。
収集日は区や地域によって曜日が異なります。川崎区・幸区・中原区・高津区・宮前区・多摩区・麻生区の7区それぞれで異なるスケジュールが設定されているため、市の公式サイトやごみ分別アプリで確認することをおすすめします。
年末年始は収集日程が変更になる場合があるため、毎年12月頃に発表される収集日程のお知らせにも注意が必要です。
川崎市の資源ごみ分別における品目別の出し方

資源物は品目ごとに出し方のルールが細かく決められています。ここでは、各品目の具体的な出し方について詳しく解説します。
正しい方法で出すことで、リサイクルの効率が上がり、環境負荷の軽減につながります。
空き缶・ペットボトルの出し方
空き缶とペットボトルは同じ袋にまとめて出すことができます。透明または半透明の袋に入れて、資源物集積所へ出してください。
出し方のポイントとして、中身を完全に使い切り、軽く水ですすいでから出すことが大切です。ペットボトルはキャップとラベルを外し、本体を軽く潰しておくとかさばりません。
スプレー缶やカセットボンベは中身を完全に使い切ってから出します。穴を開ける必要はありませんが、中身が残っていると収集車両での火災につながる危険があるため、必ず空の状態にしてください。
また、缶やペットボトルの中にたばこの吸い殻やごみを入れないよう注意が必要です。
空きびんの出し方
空きびんは色に関係なく、まとめて透明・半透明の袋に入れて出せます。中身を使い切り、軽くすすいでからキャップを外して出しましょう。
びんのキャップが金属製の場合は小物金属へ、プラスチック製の場合はプラスチック製容器包装として分別します。ラベルは無理にはがす必要はありません。
ただし、化粧品のびんや乳白色のびん、割れたびんは資源物ではなく普通ごみとして出します。割れたびんを普通ごみで出す際は、厚紙に包んで「ワレモノキケン」と表示してください。
食品トレイやびんなどは店頭回収を実施しているスーパーも多いため、そちらを利用するのも一つの方法です。
ミックスペーパーの出し方
ミックスペーパーとは、新聞・雑誌・段ボール以外の紙類のことを指します。お菓子の箱、封筒、投げ込みチラシ、パンフレット、紙袋などが該当します。
出し方は紙袋に入れるか、ひもで十字に結んで出します。雨の日でも収集されますが、濡れるとリサイクルしにくくなるため、できるだけ紙袋に入れて出すことをおすすめします。
ただし、以下のものはミックスペーパーとして出せません。
- 汚れた紙や臭いの強い紙
- 防水加工された紙(紙コップなど)
- 写真やカーボン紙
- シュレッダーにかけた紙
新聞・雑誌・段ボール・牛乳パックは資源集団回収や店頭回収を利用してください。
使用済み乾電池の出し方
使用済み乾電池は透明・半透明の袋に入れて、空き缶・ペットボトルと同じ収集日に出します。マンガン電池やアルカリ電池が対象となります。
ボタン電池や充電式電池(リチウムイオン電池、ニカド電池など)は市では収集していません。これらは販売店のリサイクルボックスへ持ち込むか、令和7年11月から始まった新しい回収ルートを利用してください。
乾電池の両端にテープを貼って絶縁する必要はありませんが、大量に出す場合は袋を分けるなどの配慮があると安心です。
川崎市の資源ごみ分別で注目されるプラスチック資源の新制度
川崎市では、プラスチックのリサイクルを推進するため、令和6年4月から段階的に「プラスチック資源」の収集を開始しています。従来は普通ごみとして焼却していたプラスチック製品も、資源として回収する画期的な取り組みです。

参照元:川崎市公式サイト「プラスチック資源の収集が全市に拡大します」
プラスチック資源とは何か
プラスチック資源とは、従来の「プラスチック製容器包装」に加えて、50cm未満のプラスチック製品も含めた新しい分類です。プラマークがついていないプラスチック製品も対象となる点が大きな特徴といえます。
対象となるものの例として、食品トレイ、シャンプーボトル、お菓子の袋などの容器包装に加え、歯ブラシ、ハンガー、おもちゃ、文房具なども含まれます。
出し方は中身を使い切り、軽くすすぐか汚れをふき取ってから、透明・半透明の袋に入れて出します。収集日はこれまでのプラスチック製容器包装と同じ曜日で、週1回の収集となっています。
区ごとの実施スケジュール
プラスチック資源の収集は、区ごとに段階的に実施されています。
- 令和6年4月から:川崎区
- 令和7年4月から:幸区・中原区
- 令和8年4月から:高津区・宮前区・多摩区・麻生区
令和8年4月以降は市内全域でプラスチック資源の収集が行われる予定です。高津区・宮前区・多摩区・麻生区にお住まいの方は、令和8年4月からの新ルールに備えて、今から分別方法を確認しておくとスムーズに対応できます。
この取り組みにより、市の焼却施設から排出される温室効果ガスの大幅な削減が期待されています。
川崎市の資源ごみ分別で間違えやすい品目と注意点
分別ルールは細かく設定されているため、慣れないうちは迷うことも多いでしょう。ここでは、特に間違えやすい品目と、正しい分別方法について解説します。
普通ごみと資源物の見分け方
プラスチック製品の分別で最も迷いやすいのが、普通ごみとプラスチック製容器包装の区別です。基本的な判断基準として、「プラマーク」がついているかどうかを確認してください。
プラマークがついている容器や包装は資源物として出せます。一方、プラマークのない製品プラスチック(バケツ、洗面器など)は、プラスチック資源収集が始まっていない区では普通ごみとして出します。
汚れが落ちないプラスチック製容器包装も普通ごみになります。ソースや油で汚れた容器は、洗っても落ちない場合は無理にリサイクルに出さず、普通ごみとして処理しましょう。
紙製の容器で内側がアルミコーティングされているもの(酒パックなど)も普通ごみ扱いとなります。
小物金属との区別
30cm未満の金属製品は「小物金属」として月2回収集されます。資源物とは収集日が異なるため、注意が必要です。
小物金属に該当するのは、鍋、フライパン、やかん、はさみ、包丁、傘、針金ハンガーなどです。袋に入れず、そのままの状態で出します。散乱しやすいものはひもやテープで束ねてください。
刃物類は厚紙に包んで「キケン」と表示してから出します。くぎやネジなどの小さな金属は透明の袋に入れて出すことができます。
アルミホイルは、汚れが落ちていれば資源物(空き缶扱い)、汚れがひどい場合は普通ごみとなる点も覚えておきましょう。
川崎市の資源ごみ分別に役立つツールと問い合わせ先

分別に迷ったときに便利なツールや、困ったときの相談窓口を紹介します。これらを活用することで、日々の分別がよりスムーズになります。
ごみ分別アプリの活用方法
川崎市では「川崎市ごみ分別アプリ」を無料で配信しています。App StoreとGoogle Playからダウンロード可能で、iOS・Android両方に対応しています。
アプリの主な機能は以下のとおりです。
- 品目を入力するだけで分別方法がわかる検索機能
- 地域設定による収集日カレンダー表示
- 収集日前日・当日のアラート通知
- 荒天時の収集中止情報のお知らせ
- 3Rに関する豆知識やクイズ
1万品目以上のデータベースが登録されており、アイスクリームの容器ひとつとっても素材別に分別方法が細かく案内されています。紙のパンフレットよりも検索性が高いため、スマートフォンをお持ちの方はぜひインストールしておくと便利です。
パンフレットと相談窓口
紙の資料で確認したい方には、市が発行するパンフレット「資源物とごみの分け方・出し方」がおすすめです。区役所や生活環境事業所で入手できるほか、市の公式サイトからPDFをダウンロードすることもできます。
外国語版(英語、中国語、韓国・朝鮮語、フィリピノ語、ベトナム語、スペイン語、ポルトガル語)も用意されているため、外国人の方も安心して分別ルールを確認できます。
分別に関する問い合わせは、サンキューコールかわさき(電話044-200-3939)で受け付けています。午前8時から午後9時まで年中無休で対応しているため、困ったときは気軽に相談できます。
川崎市の資源ごみ分別に関するよくある質問
プラスチック製容器包装とプラスチック製品は一緒に出せますか?
川崎区・幸区・中原区にお住まいの方は、すでに「プラスチック資源」として一緒に出すことができます。高津区・宮前区・多摩区・麻生区の方は令和8年4月から一緒に出せるようになります。それまでは、プラマークのある容器包装のみを資源物として出し、プラマークのない製品は普通ごみとして処理してください。
収集日を過ぎてしまった場合はどうすればいいですか?
次の収集日まで自宅で保管してください。収集後や夜間にごみ集積所へ出すと、近隣住民への迷惑やカラス被害の原因となります。どうしても保管が難しい場合は、お住まいの区の生活環境事業所へ相談することをおすすめします。なお、ごみ分別アプリのアラート機能を使えば、収集日の前日や当日に通知を受け取れるため、出し忘れ防止に役立ちます。
引っ越してきたばかりで集積所の場所がわかりません
集積所の場所は、お住まいの地域の自治会や管理組合、または不動産会社に確認してください。マンションやアパートの場合は、敷地内に専用の集積所が設けられていることが多いです。わからない場合は、生活環境事業所に問い合わせると教えてもらえます。
まとめ
川崎市の資源ごみ分別は、空き缶・ペットボトル、空きびん、ミックスペーパー、使用済み乾電池、プラスチック製容器包装など複数の品目に分かれています。収集は週1回で、当日の朝8時までに資源物集積所へ出すルールとなっています。
令和8年4月からは市内全域でプラスチック資源の収集が始まり、これまで普通ごみだったプラスチック製品もリサイクルできるようになります。ごみ分別アプリやパンフレットを活用しながら、正しい分別を心がけてください。
