川崎市で深夜保育を利用したいと考えている保護者の方にとって、料金体系や施設の選び方は大きな関心事です。共働き世帯の増加や多様な働き方が広がる中、夜間まで子どもを預けられる保育サービスへのニーズは年々高まっています。
この記事では、川崎市における深夜保育の料金や利用できる施設、申請方法まで詳しく解説します。夜間保育所と延長保育の違いや、保育料を抑えるための減免制度についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
川崎市の深夜保育とは?夜間保育と延長保育の違い
川崎市では、多様化する就労形態に対応するため、夜間まで子どもを預けられる保育サービスを提供しています。ただし「深夜保育」という名称の制度は存在せず、実際には「夜間保育」と「延長保育」という2つのサービスが夜間の保育ニーズに対応しています。
それぞれの特徴を正しく理解することで、ご家庭の状況に合った保育サービスを選択できるようになります。
夜間保育所の特徴と対象児童
川崎市の夜間保育所は、22時まで乳幼児を預かる認可保育所として運営されています。通常の保育所とは開所時間が異なり、主に夕方から夜間にかけて保育が必要な家庭を対象としたサービスです。
対象となるのは、保護者が児童を保育できない時間が開所時間内にあり、他の保育所では時間的に対応が困難な就学前までの児童です。飲食業や医療・介護職など、夜間勤務が多い保護者にとって心強い選択肢となっています。
夜間保育所の基本的な開所時間は11時から22時までで、標準時間認定を受けた方はこの時間帯をフルに利用できます。さらに8時から11時までは延長保育として利用することも可能なため、早朝から勤務がある方にも対応しています。
延長保育との違いを比較
延長保育は、通常の認可保育所において保育時間を延長して利用できる制度です。川崎市では市内すべての認可保育所で延長保育を実施しており、夜間保育所と比べて選択肢が豊富な点が特徴です。
両者の主な違いは以下のとおりです。
- 夜間保育所:開所時間が11時〜22時で、夜間の保育に特化している
- 延長保育:通常保育時間(7時〜18時など)の前後1〜2時間を延長する制度
- 夜間保育所:市内に1か所のみ設置されている
- 延長保育:市内全認可保育所(約450か所以上)で利用可能
公立保育所の延長保育は、7時から7時30分および18時30分から20時までの計2時間延長となっています。民営保育所では施設によって異なりますが、最大で20時まで利用できる2時間延長施設が多く設置されています。
川崎市の深夜保育にかかる料金の仕組み

川崎市における深夜保育の料金は、世帯の市民税所得割額に基づいて決定される仕組みになっています。認可保育所である夜間保育所も、基本的な保育料の算定方法は通常の認可保育所と同様です。
ここでは具体的な料金体系と計算方法について詳しく説明します。
夜間保育所の保育料について
夜間保育所の保育料は、他の認可保育所と同様に世帯の市民税額によって決まります。川崎市の保育料金額表に基づき、所得階層ごとに月額保育料が設定されており、0〜2歳児と3歳以上児で金額が異なります。
川崎市の保育料の目安として、中間所得層(世帯年収約640万円程度)の場合、0〜2歳児で月額約35,000円前後となっています。最高額は所得割額が高い世帯で月額約77,500円に設定されています。
ただし、夜間保育所では8時から11時までの保育を利用する場合、別途延長保育料が必要となります。この時間帯は通常の保育時間外として扱われるため、追加費用が発生する点に注意が必要です。
延長保育料の計算方法
川崎市の延長保育料は、30分の利用につき月額1,000円という明確な料金体系が設定されています。この金額は実際の毎日の利用有無にかかわらず、延長保育に登録していることで月額として支払う仕組みです。
具体的な計算例を見てみましょう。18時から20時までが延長保育時間の施設で、19時20分まで利用する場合を考えます。この場合、30分が3コマ分となり、延長保育料は3,000円となります。これに補食代が加算され、補食代が月額1,500円の施設であれば、合計4,500円が延長保育にかかる費用です。
なお、生活保護世帯と市民税非課税世帯については、延長保育料が免除される制度があります。経済的な負担を軽減できる制度ですので、該当する方は積極的に活用しましょう。
補食代・夕食代の追加費用
夕方以降の延長保育を利用する場合、補食代として施設ごとに定められた金額が月額で発生します。補食とは夕方のおやつのことで、長時間保育を利用する子どもの空腹を満たすために提供されます。
補食代の金額は施設によって異なりますが、一般的に月額1,000円〜2,000円程度に設定されているケースが多いです。さらに延長保育時間が長くなる場合には、希望制で夕食提供を行う施設もあり、その場合は補食代に加えて夕食代が必要となります。
具体的な金額は各保育所によって異なるため、利用を検討している施設に直接確認することをおすすめします。入園説明会や見学時に詳しく聞いておくと、月々の保育費用を正確に把握できます。
川崎市で深夜保育を実施している施設
川崎市内で夜間保育を専門に行っている施設は限られていますが、延長保育で20時まで対応している施設は数多く存在します。ご家庭の勤務状況や居住地域に合わせて、最適な施設を選ぶことが大切です。
川崎あいいく保育園の概要
川崎市内で唯一の夜間保育所として認可されているのが「川崎あいいく保育園」です。この施設は川崎区本町1-1-1に所在し、京急川崎駅から徒歩約5分という交通アクセスの良い立地にあります。
川崎あいいく保育園の基本情報は次のとおりです。
- 所在地:川崎市川崎区本町1-1-1
- 電話番号:044-222-2171
- 開所時間:8時〜22時(標準時間認定は11時〜22時)
- 定員:30名
申し込みは他の認可保育所と同様に、地域みまもり支援センター(各区の児童家庭課)が窓口となります。川崎区だけでなく市内全域から利用申請が可能ですが、定員が限られているため、早めの情報収集と申請準備が重要です。
延長保育実施の認可保育所一覧の確認方法
川崎市内の認可保育所における延長保育の実施状況は、川崎市公式サイトで公開されている認可保育所一覧から確認できます。各施設の延長保育時間や土曜日の延長保育対応可否など、詳細な情報が掲載されています。
川崎市の公式データによると、令和7年4月1日現在で市内には公立保育所21か所、民営保育所435か所の合計456か所の認可保育所が設置されています。このうち2時間延長(20時閉園)に対応している施設も多数あり、夜間の保育ニーズに幅広く対応しています。
施設選びの際は、自宅や職場からのアクセス、延長保育の対応時間、土曜日の延長保育実施の有無などを総合的に検討することをおすすめします。
川崎市の深夜保育で活用できる料金減免制度
川崎市では、保護者の経済的負担を軽減するためのさまざまな減免制度を設けています。深夜保育や延長保育を利用する際にも適用される制度がありますので、該当する方は積極的に活用しましょう。
保育料無償化の適用範囲
2019年10月から開始された幼児教育・保育の無償化により、3歳から5歳児クラスの子どもは保育料が無料となっています。川崎市の夜間保育所や延長保育を利用する場合も、この無償化制度は適用されます。
ただし、無償化の対象となるのは基本保育料のみです。以下の費用は無償化の対象外となりますので注意が必要です。
- 延長保育料
- 給食費(主食費・副食費)
- 日用品・文房具費
- 行事費
- 通園バス費
0〜2歳児については、住民税非課税世帯のみ保育料が無償となります。それ以外の世帯は、所得に応じた保育料の支払いが必要です。
多子世帯・ひとり親世帯への減免措置
川崎市では、多子世帯やひとり親世帯に対する保育料の減免措置を実施しています。2024年4月からは制度が拡充され、保護者の収入や上の子の年齢に関係なく、すべての家庭で第2子の保育料が半額、第3子以降は無料となりました。
ひとり親世帯等については、以下の条件を満たす場合に保育料が無料または減額されます。
- 市民税所得割合計額が77,100円以下のひとり親世帯は保育料無料
- 市民税所得割合計額が57,700円未満の世帯は、きょうだいの年齢制限なく多子減額を適用
また、生活保護世帯、市民税非課税世帯、児童扶養手当受給世帯については、延長保育料も免除される制度があります。該当する可能性がある方は、お住まいの区の児童家庭課に相談してみてください。
川崎市の深夜保育以外の夜間預かりサービス

認可保育所の夜間保育や延長保育だけでなく、川崎市内では民間のベビーシッターサービスや地域の子育て支援事業も利用できます。急な残業や不定期な夜間勤務がある方は、これらのサービスを組み合わせて活用することで、より柔軟な保育体制を整えられます。
ベビーシッターの利用と料金相場
川崎市内でベビーシッターを利用する場合、マッチングサービスや派遣会社を通じて依頼するのが一般的です。料金は事業者やシッターの経験・資格によって異なりますが、一般的な相場は1時間あたり1,600円〜2,500円程度です。
夜間(20時以降)や深夜の利用については、多くの事業者で割増料金が設定されています。例えば、20時〜22時までの利用で1時間あたり500円の追加料金がかかるケースや、22時以降は深夜割増として25〜50%程度の追加料金が発生するケースがあります。
ベビーシッターを利用する際の注意点として、川崎市では事前に認可外保育施設としての届出を確認することを推奨しています。こども家庭庁のホームページでも、ベビーシッター利用時の留意点が公開されていますので、安全な利用のために確認しておきましょう。
ふれあい子育てサポート事業の活用
川崎市では「ふれあい子育てサポート事業」(ファミリー・サポート・センター事業)を実施しており、地域の子育てヘルパー会員に子どもの預かりを依頼できます。民間のベビーシッターと比較して利用料金が安価な点が特徴です。
利用料金は、平日8時〜18時で1時間800円、それ以外の時間帯や土日祝日は1時間900円に設定されています。ひとり親家庭(児童扶養手当受給世帯)、生活保護受給世帯、住民税非課税世帯については、支払った利用料の半額が助成される制度もあります。
ただし、宿泊を伴う預かりや病気の際の利用はできないため、緊急時や長時間の夜間預かりには向いていない点に注意が必要です。定期的な送迎や一時的な預かりなど、補助的なサービスとして活用するのがおすすめです。
川崎市で深夜保育を利用する際の申請手順
深夜保育や夜間保育を利用するためには、適切な手続きを踏む必要があります。認可保育所への入所申請と延長保育の利用申請は別々に行う場合もありますので、それぞれの手順を確認しておきましょう。
夜間保育所への申し込み方法
川崎あいいく保育園への入所申請は、他の認可保育所と同様の手続きで行います。申請窓口は各区役所の地域みまもり支援センター児童家庭課です。川崎区以外にお住まいの方も、お住まいの区の窓口で申請できます。
申請に必要な主な書類は、保育所等利用申込書、就労証明書(保護者全員分)、マイナンバー関連書類などです。夜間保育所を希望する場合は、勤務時間が夜間にかかることを証明できる就労証明書が特に重要となります。
令和8年4月入所の申請については、一次利用調整の締切が11月上旬に設定されています。夜間保育所は定員が30名と限られているため、希望する方は早めに情報収集と準備を進めることをおすすめします。
延長保育の申請手続き
延長保育の利用申請は、入所が決まった保育所に直接行います。延長保育の実施決定には園の承諾が必要となるため、入園前の見学や説明会の際に延長保育の利用希望を伝えておくとスムーズです。
申請の流れとしては、まず保育所に延長保育の利用希望を申し出て、勤務状況などを確認した上で園が承諾するかどうかを判断します。承諾されれば、利用開始月から延長保育料が発生します。
公立保育所の延長保育料は通常の保育料と合わせて納入しますが、民営保育所の場合は各保育所に別途納入する形式となります。支払い方法や納入期限は施設によって異なりますので、詳細は利用する保育所に確認してください。
川崎市の深夜保育に関するよくある質問
Q1. 川崎市で22時以降も預けられる保育施設はありますか?
認可保育所として22時以降まで開所している施設は、川崎市内には現在ありません。川崎あいいく保育園が22時まで、延長保育を実施している認可保育所は最大で20時までの対応となっています。22時以降に保育が必要な場合は、ベビーシッターサービスの利用を検討することになります。認可外の保育施設の中には深夜対応している施設もありますが、利用前に届出状況や安全面を十分に確認することが大切です。
Q2. 延長保育料は毎日利用しなくても月額で支払う必要がありますか?
はい、川崎市の延長保育料は月額制となっており、実際の利用日数にかかわらず登録している時間分の料金が発生します。例えば、19時までの延長保育に登録している場合、その月に1日しか利用しなくても、30分×2コマ=2,000円(補食代別)を支払う必要があります。そのため、延長保育の利用頻度が少ない場合は、スポット利用できるベビーシッターサービスとの比較検討もおすすめです。
Q3. 保育料の減免を受けるにはどのような手続きが必要ですか?
保育料の減免は、基本的に市民税の情報をもとに自動的に適用されます。多子減額については、同一世帯のきょうだいが認可保育所等を利用していることが確認できれば自動で適用されます。ひとり親世帯等の減免については、児童扶養手当の受給状況などをもとに判定されますが、申請が必要な場合もあります。詳しくはお住まいの区の地域みまもり支援センター児童家庭課に問い合わせると、個別の状況に応じた案内を受けられます。
まとめ
川崎市の深夜保育について、料金体系から施設選び、申請方法まで詳しく解説しました。川崎市内で22時まで利用できる夜間保育所は川崎あいいく保育園の1か所のみですが、延長保育で20時まで対応している認可保育所は数多く設置されています。保育料は世帯の所得に応じて決定され、延長保育を利用する場合は30分あたり月額1,000円の追加費用が発生します。多子世帯やひとり親世帯には減免制度が適用されますので、該当する方は積極的に活用しましょう。認可保育所だけでなく、ベビーシッターやふれあい子育てサポート事業など複数のサービスを組み合わせることで、夜間の保育ニーズにより柔軟に対応できます。まずはお住まいの区の児童家庭課に相談して、ご家庭に合った保育サービスを見つけてください。
